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いざ、進めっ。 [あんな話]

お寒うぅござい。

遠くの山は白帽をかぶり 町は一層キラキラ度を増し増し

取り残され感どっぷりのあたし…
はやいよぉぉぉ。






先月、はじめてお墓参りに行った。

名前を頼りに寺院に行ったものの、同じ氏だらけ…。
外出から戻られた住職さんに伺いやっと手を合わすことができた。

ソコは同じ氏の所から離れている場所だった。

「死んだ後の事なんて 知る由もないよ。」
「式もしなくていいし墓なんかいらないよ。骨はパッパとまいていいよ。」
なんて…。

十数年前に建立とだけ彫られたソコには、
かろうじて本人じゃないかとわかる真新しい卒塔婆があった。

主のいなくなった庭の白椿 紫式部…ほんの少し手折って供えた。
一番 愛でたかったでしょう…。


だけどなぜか…確かにソコにあるのだけれど ソコにはいないような気がする。
だけど あたしはきっと足を運ぶのだろう。


お墓って亡くなった人の為じゃなく 残された人の為じゃないかと思う。
残された人がココロに向き合って前に進むため。
そんな気がするんだ。





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